『この世界の片隅に』を見る

 

プライムビデオで『この世界の片隅に』を発見。結局映画館で見れなかったからうれしい。

 

 

原作マンガは出版当時(2009年)に読んでいた。丁寧に戦時中の暮らしを描き出しているのが楽しい作品の印象だった。だから、映画の感想や前評判を見聞きするに「あれ、そんな話だったっけ」と不思議に思っていた。原作とは違った話になっているのかとすら思っていたが、実際に見て見るとなんてことはない。マンガの世界をそのままに映像化されていて嬉しかった。

 

原作マンガを読んだ当時、「第二次大戦が“歴史”になったのか」と感動(でいいのだろうか)したものだった。幕末や戦国時代のように、物語として消化されているように感じたからだった。

 

わたしは父親が軍オタでして、幼少時分より戦艦や航空母艦の知識と一緒に軍歌を歌わされたり、戦時中の習慣を教えられたものだった。わたし自身も戦時中の暮らしについて興味があって、自分でちょこちょこ調べてみたり、実際に家財道具を見せてもらったりしていたのだった。だから余計に『この世界の片隅に』の世界観って、オタク心をくすぐられる世界観なのだ。

 

わたし的には、この作品は反戦を訴えているわけではなく、ただ戦時中の庶民の暮らしを丁寧に描き出しているだけなんだと思っている。そして、戦争を描く物語は、リアルであればあるほどそれは反戦のメッセージを自然と帯びるものだ。そこに徹しているのも良い仕事してるなぁなんて思った。

 

『ジュラシック・ワールド 炎の王国』を見る

 

ジュラシック・ワールド2がプライムで出てる! ということで早速視聴。本作はIMAXシアターでも鑑賞済み。

 

ジュラシック・ワールドの大惨事から3年後、パークのあったイスラ・ヌブラル島の火山が噴火の兆しを見せ、このままでは恐竜たちは全滅してしまう。恐竜救出の協力を申し出た資産家ロックウッド氏の支援でクレアとオーウェンは再びイスラ・ヌブラル島

へ上陸する。しかしそこに待っていたのは恐竜保護ではなく、恐竜たちを競売にかけるため、恐竜を捕獲するハンターたちだった。クレアたちは騙されて島に連れてこられていたのだ。オークション会場を目撃したクレアとオーウェンは、オークションを台無しにしようと小さな企てが、とんでもない大きなトラブルへと繋がってゆく。

 

映画館でも見たんですが、結構ツッコミどころ満載で苦笑い。

ティラノサウルスはあの状況じゃ噴火に呑まれているはずなのに、なんか簡単に檻に入れられて大人しく捕まってるし。というか、本シリーズのティラノサウルスは登場するだけで圧倒的絶望感しかなかったのに、本作では全然怖くないのよね。

絶望感といえば、ラプトルの恐怖ったらなかったけど、新シリーズのラプトルはオーウェンに従順だからね。

今回のラスボスのインドラプトルも、前作のインドミナスラプトルほどの怖さじゃなかったしなぁ。と、ぼやいてますが、後半、ロッグウッド邸のお屋敷でのインドラプトルとの追いかけっこはドキドキして見てられない><

 

過去作のオマージュシーンが満載なのは、シリーズファンには嬉しいのかなぁ。噴火に呑み込まれるブロントサウルの姿は、第一作目の最初のブロントサウルスの姿で、ちょっぴりおセンチ。なんとなくアニメ映画の『リトルフットの冒険』のシーンも思い出したり。

 

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まぁただ、今までの過去作ジュラシック・パーク1、2、3、ジュラシック・ワールドの中では一番退屈だったかなぁ。恐竜もわらわら出ては来るんだけど、カッコいいシーンは少ないし。

 

あと、CGの技術はすごいんだろうけれども、第一作目の有難みみたいなのはないねw

 

『夢の燈影』『総司の夢』『歳三の剣』を読む

小松エメルさんの新選組小説を3つ続けて読む。出版順に『夢の燈影』→『総司の夢』→『歳三の剣』。一作目の『夢の燈影』はメインブログ(あさよるネット)でも紹介した。

 

 

三作の世界はそれぞれ続いていて、主人公の視点の違いで人間模様も微妙に異なって見える。三作を続けて読むと、世界観が立体的に見えてきてよかった。

 

以下、バリバリネタバレしてるので、気にする方はご注意を。

 

 

「鬼の副長」と恐れられている土方だけど、実は新選組の鬼は近藤で、土方はその近藤を恐れている。また、近藤、土方、沖田は単に仲良しな三人ではなく、お互いに畏怖したり疑ったり。その人間関係がよきよき。

 

『総司の夢』では、「沖田氏縁者」も登場する。刀を振るうことのみに生きてきた沖田の恋の話だけど、結末が悲しい。

 

土方は最後まで自らを葛藤し続け、ついに「敵」に打ち勝った時に最期がやってくる。それはとても清々しい場面なんだけれども、ぜひに後の世まで生き延びて欲しかったと思えて惜しかったりもする。それは沖田も同じだなぁ。

 

さらに続編はあるのだろうか。すごく読みたい。

 

『夢の燈影』

新選組――その人斬りに、志はあったのか。男たちに残された最後の夢は、この女性作家に描かれるのを待っていたのかもしれない。日本の夜明け前――幕末維新を駆け抜け、散っていった「新選組」。幹部の華々しい活躍の陰で、語られることのなかった、無名隊士の人生もまた、あった。夢、希望、そして家族と生活。縄田一男氏に「『新選組血風録』以来の収穫」と言わしめた、歴史小説界の新星の文庫化。

 

『総司の夢』

俺はね、夢を見たことがないんです。新選組一番隊組長・沖田総司。江戸の一道場の塾頭だった若者は、時代の急流の中で京に上り、幕末随一の剣士となっていく。仲間と語らい、笑い、涙し、人を斬る。なぜ俺は人斬りなのか。自らに問いながら、沖田は最強の男―鬼の正体を探す。著者渾身の、沖田一代記。

 

『歳三の剣』

幕末、江戸。土方歳三は人生に迷っていた。どこにも馴染めぬ己は、どこに行けばいいのか。近藤勇、沖田宗次郎、こだわりなく生きていける者に惹かれた。吉原からの帰り、歳三は人斬りに遭遇する。その男の正体は―。司馬遼太郎『燃えよ剣』から半世紀。この土方は、裏切らず、新しい。新世代の歴史作家による、新選組興亡小説。

本をはやく読む

最近、本を年間400〜500冊くらい読んでいるので、自分なりに本を速く読めるコツの覚書のようなもの。読書時間のほとんどは、文字から文字へ視線を動かす時間と、ページをめくる時間に費やしているらしい、と、どこかで聞いた。本当か嘘かは知らない。それを前提としているような、していないような。

 

・椅子に姿勢よく座る
姿勢が悪いと疲れて集中力が続かない。寝転がって読むと時間がかかる。

 

・めっちゃページを早くめくる
見開きの半分くらいを読んだら、もうページをめくり始める。読んでも読まなくてもどんどんページをめくっていく。内容についていけないなら、戻って何度でも読み返せばいい。

 

・小さな画面で読む
文字から文字へ視線移動に時間を使うらしいから、画面が小さければパッと見て全体が見える。小さめのスマホ画面のサイズで読むと、めっちゃ早く読める。ただし、画面が小さいとそれだけページをめくる回数が増えるから、効率がいいかは微妙。あと、疲れる。

 

・二段組最強
視線移動とページめくりの時短ができるのが、二段組の本だ。新しい本は二段組の本はなかなかないけど、古い本は図書館で二段組の本を探してくる。

 

・同じジャンル、近い話題の本をまとめて読む
自分の得意な分野や専門分野の本は、早く読める。
初めて触れる知識や、不案内や分野について書かれた本を読むのは時間がかかる。その時は、同じような本を複数冊続けて読むと、だんだん早く読めるようになる。基本的な知識や概要は重複しているから、確認しながら読めばいい。

 

「本を読む」と言っても、じっくり腰を落ち着けて読みたい本や、読書自体を楽しんだり、言葉のリズムや情景を楽しむようなものもある。なんでもかんでも時短すればいいわけではないが、資料読みや、ザっと目を通しておきたい本は、チャチャッと読んでしまって、残りの時間は別のことをしたい。

あと、当たり前だけど、今までやったことのないことを、突然できるようにはならない。毎日練習し続ける。

 

・読書習慣をもつ
なんでも慣れが肝心だ。

 

・何度も読んだ本はめっちゃ早く読める


何度も読んだ本は、早く読むことができる。同じ本を繰り返し読む習慣を。

 

・知らないことにも興味を持つ
自分の得意な分野の本ばかり読まず、自分が苦手だったり、不得意な分野についてもたまには手を伸ばしておく。書店や図書館はジャンルごとに棚が分かれているから、普段近寄らない棚をチェックする。

 

これも人から聞いた話だけど、読書はある閾値を超えると、抽象度が上がって、読み取れる情報量が格段に上がるそうだ。その閾値が、年間300冊くらいだと教わった。まぁ、一日一冊くらいな感じなのかな。聞いた話なので真偽は知らないけれど、感覚的にはそんな分かる気がする。

 

ちなみに「読書家」と言われる人たちは年間1000冊単位で読むらしい。わたしの場合は、今の体力的にこれが限界だ。わたしにとって、体力づくりと生活習慣の見直しも、読書習慣の一部だ。

『南極料理人』を見る

 

『アフタースクール』を見終えた後、関連動画から『南極料理人』を見はじめる。主演は堺雅人さん。堺さんが好きなだけなんです<(_ _)>

 

堺さんがご結婚なさった日、当時の職場で同じく堺さん好きの方と「今日欠勤かと思った」「うん、休もうかと思った」と話したのを思い出した。その直前に見たのが『南極料理人』だった。プライムビデオのAIがわたしの好きそうな映画を選んでくれたらいいなぁと、過去に一度以上見て面白かった映画を選んでいるけど、今のところ痒い所に手が届くような選別はしてくれていない。本や雑貨は結構、欲しいものを選んでくれるのになぁ。

 

で、『南極料理人』。海上保安庁の隊員・西村は、南極探索隊に選ばれる。赴任地は「ドームふじ観測拠点」。南極大陸の奥地で、昭和基地からもずっと離れている。生物は生息しておらず、ウイルスさえもいない。西村は調理担当で、日々の食事の用意をするのが任務。白夜や極夜が続き、昼も夜も、日付の感覚も曖昧で、たった8人の閉ざされた環境。外部との通信も限られている。ストレスは大きい。食事がみんなの楽しみだ。

 

 

まず本作の感想は「美味しそう」に尽きる。特に、イクラや梅干したっぷりのおむすびがたまらん。

 

料理人の話だから、料理に目が行ってしまうが、南極の特殊な自然環境も面白い。

 

「ウイルスもいないから風邪をひかない」というのは、言われてみればそうだけど、ふしぎな感じだ。こんにゃくは凍ると食べられないらしい。そういえばそんな話、日本昔ばなしにあったような。南極調査というのは、なんか特別な職業に就かないと行けないのかと思っていたけれど、学生や、民間企業から参加している人もいる。わたしも南極調査に行ってみたいと思った。

 

南極基地と言えば『遊星からの物体X』だけども(そうなのか?)、こっちはほのぼのした映画でよかった。